関西に本社を置く朝日放送が2015年に立ち上げたABCドリームベンチャーズは、日本だけでなく海外のスタートアップへも出資し、事業拡大、そして新規事業を生み出す事へ力を入れ活動している。
今回はABCドリームベンチャーズのパートナーである、白井 良平氏にインタビューし活動状況をお伺いした。
- どのようなイベントに参加されスタートアップを見つけられていますか?
東京へは毎週行き、ミートアップやピッチイベント、Tech in Asiaなどのイベントへも参加し、多くのスタートアップにお会いしてます。一度の出張で5~6件のスタートアップの方に会います。海外でも同様にミートアップやピッチイベント、デモ・デーへ参加させていただいています。
- ABCドリームベンチャーズは何人チームで構成されていますか?
主に担当しているのは2名になります。
- 朝日新聞アクセラレータープログラムへご協力されておりますが、どの様な形で携わられておりますか?
朝日アクセラレータープログラムでは、広報などでお手伝いさせていただいています。
大阪市が開催するシードアクセラレータープログラムでは、メンターとして参加し、広報やメディアで露出する際のアドバイスなどをさせて頂いています。
このプログラムへ参加したスタートアップへも1件出資させて頂きました。
- 日本と海外のスタートアップの違いはございますか?
文化によりピッチの仕方や事業プランの描き方が違うように思いますが、優劣は特に無いのではないでしょうか。
投資金額では、日本とシリコンバレーを比べると何十倍違うかもしれません。人口や、投資で動いてる金額によりビジネスの進め方も違ってくるでしょう。
日本のスタートアップは昔ピッチをする事にあまり慣れていなかったかもしれませんが、最近はピッチでも慣れてこられているように感じます。
- 海外へは頻繁に行かれるのですか?
アメリカ、イスラエル、シンガポール、香港、上海などの国へ行き、色々なスタートアップのピッチを聞いています。
– どのようにスタートアップへ出資のアプローチをされていますか?
スタートアップに弊社のオファーを取って頂けるように、良い提案を出すようにしています。
- 一件につきおいくらの出資をされますか?
大体3000万~5000万円位になります。
– 出資対象となるスタートアップのサイズを教えてください。
アーリーステージからレイターステージの 幅広く見ています。
- 出資をするにあたりスタートアップのどの様な点を見られますか?
スタートアップのステージにより見る部分が違いますが、まだプロダクトが完成していないアイデアだけのシードステージスタートアップの場合は、チームメンバーをよく見るようにしてます。
シリーズAなどの会社であれば売り上げが出ているかという部分を確認します。事業会社としてはレベニューが出ているスタートアップの方が出資しやすい為です。
- 白井さんのバックグラウンドを教えてください。
朝日放送でWeb開発事業を担当していました。それ以前は放送局員としてスポーツ番組のディレクターを担当していました。2015年の6月にABCドリームベンチャーズにアサインされ今に至ります。
- 今後のビジネス展開を教えてください。
出資するスタートアップと是非一緒に新事業を展開していきたいと思います。