シリコンビーチでアイデアを現実する

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本日紹介するソフトウェア・アプリ開発企業、Elementz Interactiveは、シリコンビーチを拠点にしながらも開発地をフィリピンに置く。

フィリピンで開発をする事により人件費がアメリカより安く抑えられる為、投資額が限られたスタートアップには有難いサービスだ。

創業者であるNiall McSheffreyとRobert Fajfrはプラハに住んでいたことがあり、そこで友達になったそう。

Niallはセールス&マーケティング、プロジェクトマネジメント経験があり、Robertはテクノロジーのバックグラウンドを持っている。

                                                                                                       Niall Mcsheffrey氏

                                                                                                   Robert Fajfr氏

その後、Robertはフィリピンのセブ島に8年間住み、Niallが彼を訪ねて行った際、「二人でフィリピンのエンジニアと共にアメリカへのビジネス提供ができる会社を作りたいね」という会話から始まったのがElementz Interactiveである。

その後、2010年にサンタモニカで創業し最初は彼らとエンジニア1人を雇い3人で小さなプロジェクトを請け負った。最初のプロジェクトが上手く行き、次はどんどん希望とプロジェクトのサイズを大きくしていったという。

主に口コミや紹介により現在は数々のプロジェクトを抱えるようになり、成功と共に現在の従業員は50人を超えるように。

各ビジネスに合わせて、顧客が抱える問題を解決し、アイディアを形にすることを売りにしている。モバイルアプリケーションだけでなく、ERPシステム(経営資源統合管理システム)の開発や、シリコンビーチでの活躍をもとにしたコンサルティング、経営企画やデザイニングも行っている。特に海外からシリコンビーチへ進出する企業には、ここでのノウハウを教えてもらえるので有難い。

開発プロジェクトの進行は主にスカイプを通じて、フィリピンのエンジニアと話し合う。Robertはよくフィリピンに行くが、海外オフィスとのやりとりなのでドキュメンテーションの大切さを強調した。

アメリカのスタートアップに限らずフィリピンのクライアントもいるそう。

フィリピンからアメリカのスタートアップ向けにビジネスを行うこともできるのではないか?でもNiallとRobertにはシリコンビーチへの強いこだわりがある。

【なぜシリコンビーチを拠点に?】

シリコンビーチは起業精神・競争精神が強く、イノベーションの場所であると語る。プラハ出身のRobertはアメリカ式の教育システムで教えられる”You can do anything, can be anybody” (誰でも、なりたい自分になれる) という考えのもと、ユニークで創造性に富んだアイディアを出す若者が沢山いることに気づいた。

そして、Niallが前職でデジタルハリウッドカンフェレンスでLAを訪れていた際、シリコンビーチでのMeetupの参加を思い立った。当時住んでいたフィニックスでのMeetup参加者数は10人ほどの少人数だったのに比べ、シリコンビーチのMeetupは数十人、数百人と集まっていた。そして成長中のビジネスが沢山存在することにポテンシャル感じ、この活気溢れたシリコンビーチにオフィスを設立。もちろん南カリフォルニアのお天気やビーチも決め手になったという。

そして開発はフィリピンで行いながらも、デザインや新しいアイデアが必要となる作業部分はシリコンビーチで対応しているという。

新しいアイディアを日々形にしようとする若者が溢れるシリコンビーチ。そこを拠点にし、開発地を他国の従業員に任せることで、コストを下げながらもイノベーションの波に乗ることを可能にしているのだ。

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