写真は日常的に撮っていても、動画となると、ちょっと躊躇してしまう方や、撮りっぱなしのまま保存してる方も多いだろう。
今回ご紹介するModecas.IncのCEO・齊藤祐輔さんは、そんなあなたの悩みを解消するアプリ”Rhythmo”を開発している。
Rhythmoは自分の撮った動画に、お気に入りの曲を乗せて簡単にミュージックビデオを作成できる画期的なアプリだ。動画初心者や、もう少しレベルアップしたいな、という方を対象に手軽にかっこいい動画を編集できる。
基本の手順としては、1クリップあたり3秒のクリップを5つ繋げて15秒に編集し、そこに自分のお気に入りの曲を乗せ、フィルターをかける。これだけだ。
多くのCMが15~30秒でできているように、携帯・モバイルツールで見ても苦痛でなく、見る方も作る方も自然に楽しめる15秒という長さがまた絶妙である。1つあたりが2~3秒の動画なら、写真の感覚で撮りためておけるであろう。
また曲と動画をマッチングさせるプログラムを組んでいるので、タイミングを計らなくても、ビートを検索し、うまく曲に載っているような動画になるのも画期的だ。iTunes のサンプルから曲を持ってくることも可能なので、音楽のストックがない方でも大丈夫。
もちろん日常の一コマを動画にして、友達や家族と送りあったり、子供の成長を記録して保存したりという今まで通りの使い方もあるだろうが、齊藤さんは、料理、旅行また、ショートドラマ等の楽しい使い方も提案している。
実際に齊藤さん達が作成したドラマ仕立てのムービーを見せてもらったが、15秒の中に出会いからの展開がポップな曲と共に流れてくると、ついつい続きが見たくなってしまった。
実は齊藤さんはRhythmoに至る前に一度アイディアをピボットし、ここにたどり着いたという。
さらに市場調査のため、実際に昨年末から3か月ほどシリコンバレーに滞在し、現地の雰囲気を肌で感じたり、スタートアップに触れ合ったりして、自分たちの製品をアピールしたりもしてきたそう。
「アメリカ人は新しいものが好きで、受け入れの間口も日本よりは広く感じたので、現地での感触はなかなかいいものでした。しかしスタートアップからすると、やはりアメリカでビザを取るのが一番の難関です。まずは日本で高額な投資を受けるか、現地で法人を作り、そちらで資金調達を考えなければならない。そのポイントがクリアになるなら、向こうで頑張りたいという気持ちはもちろんあります。」
現在はヴァージョン2.0を開発中で、まもなくリリース予定。ユーザー目線で調査を重ね、より快適になるRhythmoを使用し、今後は「見る動画」から「撮る動画」に挑戦してみて頂きたい。