自慢のランニングルートをシェアし、「楽しく走る」 – Runtrip-

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今回、インタビューさせていただいたRuntrip代表取締役 大森英一郎さんは、箱根駅伝出場経験を持つ本格的なランナーだが、学生当時は走ることがあまりにつらく、現役終了後の数年間は全く走らなかったという。

その後、スポーツ・ツーリズム関係で勤務する傍ら、NPO法人を立ち上げ、一般ランナーの指導をする機会を得て、そこで初めて「楽しんで走る」ということを感じた大森さんは、順位・単位・距離など数字以外のモチベーションを向上させ、すべてのランナーが年齢・スキルに関係なくいつまでも走ることを楽しめることを課題とし、起業を考えた。

最初は、アイディアはあるが、どうやって形にしていこうか模索していたが、TOKYO STARTUP GATEWAY 2014にエントリーしたことをきっかけに、エンジニアとの出会いや、今後の課題等が明確になり、2015年に(株)Runtripを開設。

Runtripは、ランナーが普段走っているお気に入りのルート、外出先で走ったおすすめのルートを投稿しあえるサービスで、エリア、距離、起伏の有無、着替え場所・トイレの有無からの検索も可能。
また、最大の特徴はコース途中の様子・風景をたくさんの写真とテキストで見ることができることだろう。

現在、投稿されているルートを見てみると、初心者向け2km程度の都内公園内コースから、本格的な高尾山30kmトレイルランコース、六本木や横浜等のナイトビューを楽しむコースや海外のビーチ沿いなど、様々なジャンルのルートがきれいな写真と共に出てくるので、さながらガイドブックのようで、ただ眺めているだけでもそこを走ったようなすがすがしい気分になることができる。

また大森さんは、「走る」ことだけが目的ではなく「世界中の道を地域資源に」というビジョンを掲げており、いわゆる観光名所ではなく、「道」をコンテンツに集客ができるようなサービスを提供して、ランナーと地域を結び付けて活性化に繋げたいという。

今後は、多言語化も予定しているとのことで、これからオリンピックにむけ、外国人のランナーやローカルの日本人が一緒に走ったり、日本を訪れた外国人が宿泊地付近の素敵なコースを発見する手助けができたら、と大森さん。
さらに、現在はランナー向け施設との提携、スポーツメーカーとのコラボイベントにも力を入れており、Runtripは2020年に向けて躍進すること間違いない。

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