51.6 F
Tokyo
木曜日, 11月 21, 2024
Home Tags コーディングをニーズに合わせるスクールの創立者

Tag: コーディングをニーズに合わせるスクールの創立者

コーディングをニーズに合わせるスクールの創立者ーJames DeCicco氏

コーディングをニーズに合わせるスクールの創立者 ーJames DeCicco氏ー 近年コーディングの需要が増えていますが、シリコンビーチに拠点を置いているコーディングスクールのBeach Coders Academyは、一人一人のニーズに合わせて授業を行っています。創立者のJames DeCicco氏に話を伺いました。   自己紹介と会社の事業内容を教えてください。 ー僕はBeach Coder's Academyの創立者で取締役のJames DeCiccoです。我々はロサンジェルスのシリコンビーチに拠点を置いている、フロント・エンド・ウェブ開発を専門とするブートキャンプです。フロント・エンド・ウェブ開発とコーディングでは、トップのブートキャンプの一つであると思います。私たちのクラスは4週間のプログラムなので、他のプログラムよりは気軽に始めることができ、講師もパートタイムで採用しているので、働く側の時間拘束も少ないです。 私たちのプログラムの一番の特徴は教育方法です。僕はITとコーディングと心理学を元にした、セールスの経験もあります。このような経験をして来たからこそ、生徒一人一人のニーズに合わせることができ、私たちと学ぶことによって生徒が目標に近づけるようにしています。   あなたのコースは他と違うとおっしゃっていますが、一般的なコースとの違いを教えてください。 ー他の学校との一番の違いは入試方法です。一般的には学校に入るためにコーディングのテストというのがありますが、私たちはこれは威圧的だと思っています。もし語学学校に行きたい場合、入試方法がいきなり翻訳だったら、知識がそれほどないのできませんよね。私たちと学びたい人はパッションと知識があり、さらにそれを上昇させたいという人が多いので、そのような入試方法を設定していません。   どのような生徒が来ることが多いですか? ーざっくりいうと3つのタイプの生徒がいます。一つ目は自己啓発のためで、もっと知識が欲しい人です。2つ目は労働市場に入りたい人です。もうすでに職を持っているが、少し路線を変えたい方が多いです。3つ目は、このコースを使って現職での役割を広げたいという人です。   Beach Coders Academyを卒業した人はどのような進路に進んでいますか? ーフリーランスでウェブデベロッパーとして働いている人が数人います。他にはスタートアップで働く人もいます。例えば卒業生の1人は、ドローン会社で会社のフロントエンドとEコマースの全てを担当しています。彼が私たちの卒業生であることは大変光栄です。   創立のきっかけや現在のチーム構成を教えてください。 ー僕が唯一の創立者です。僕自身も前の会社から抜け出したかったので、資金を集めなければなりませんでした。そのため家をAirbnbに貸し出して、友達のソファで寝ました。それほどお金は必要ではありませんでしたが、余剰金程度は必要でした。 現在のチームですが、中心メンバーが何人かいます。弊社のチームの特徴は、専門家の方が、副業として手伝える程度でチームに貢献してくれていることです。チームの契約書では、他の会社と仕事をすることを禁止していません。唯一お願いしているのは、クラスの講演者になるならそのクラスを最後まで教えるということです。この方法は成功しています。アルバイトで働いてくれている人は、この仕事が終わったら大手企業で仕事を見つけることも多いです。チーム全員で約20名いますが、人が入ったり出たりしています。   DeCiccoさんのバックグラウンドについて教えてください。 ー僕がボストンで働いている時に大学時代の友達がロスに住んでいて、遊びに来てと誘われました。その時にベニスに来たのですが、とてもいいところだと感じました。アメリカの他の地域では保守的な考えの人が多く、仕事と家族の両方がなければいけないという考えがあります。しかしロサンゼルスの一番の特徴は、違うライフスタイルを生きている人が多いことです。可能性を感じる場所だったのですぐ虜になりました。 1992年にロサンゼルスに引っ越した時には、音楽業界で働いていました。修理、レコーディング、プロダクションなどをやっていて、一時期はレコード会社も持っていました。ITは常に最先端を走っているため、優先して行っていました。そして、1995年にMicrosoftとのコラボレーションで、コンピューターとオーディオを繋げる新しいインターフェースを開発しました。そのため僕は、ロサンゼルス中のレコーディングシステムをパソコンに繋げることができました。 プロデューサーとしてはハリウッドでイベントを開催していましたが、その時もITを駆使していました。アーティストを紹介するウェブサイトや、大手音楽会社がまだ郵便でサインアップをしていた時代に、オンラインでサインアップできるウェブサイトを作っていました。 MP3が開発されてから音楽業界は大変になったので、セールスなどの経験を利用して金融業界に転身しました。特に2008年の不景気のあとは、銀行を経由せずにお金をやりとりする方法を確立することが、非常に大事になりました。 未公開株式や私募や株の適法性についての情報を入手することはスタートアップ業界にとっては非常に大事です。スタートアップではお金が一番大事だと思われていますが、違法性がないことも大事です。そのため2014年に再びITに転身した時には、金融やITの方向性について知っていたので、知識を求めている起業家や他の人を助けたいと思い、Beach Coders Academyを設立しました。   メンターや相談者という役割をやることはありますか? 僕は入試を担当しているので、そのような役割になることが多いです。クラスのサイズは10人と非常に小さいので、下の名前とバックグラウンドまで知ることができます。個人の経験を知っているからこそ、一人一人に合わせたカリキュラムを見つけることができるのだと思います。 クラスではある意味冒険をします。学んだり、成長したり、人と出会ったり、一人一人何かしらの経験をしているので、それが非常に大切です。他の学校ではこのようなことは考えもしません。テストを行い、合格するか落ちるかの2択です。個人レベルで接しませんが、弊社はなるべく個人レベルで接するようにしています。 困難はありましたか?また、どのようにその困難を乗り越えたか教えてください。 ー若い時に感じた一番の困難は、自分の役割についての悩みでした。初めての名刺を作った時のことは明確に覚えています。名刺を担当してくれた人に「レコードを作りたい」と言ったら「プロデューサーですよね?」と返されたが、それがプロデューサーなのかわかりませんでした。結局プロデューサーと書かれた名刺をもらいましたが、自分のことだと思えず偽装者だと思ってしまいました。 例えば、物を直したらIT関係の人だと思われますが、そうではありません。いろんなレッテルを貼られますが、最近はそれをプラスだと思えるようになってきました。始める時は様々なことをやっていて大変ですが、そのうちに1つのことが成功するはずです。   シリコンビーチではイベントやミートアップに行きますか? ーもちろんです。シリコンビーチのコミュニティは活き活きとしています。イベントを通して人と繋がることができるので素晴らしいと思います。他の業界だとネットワーキングや業界のイベントは閉鎖的ですが、シリコンビーチのIT業界のイベントはそうではありません。何も隠そうとしない、数少ない業界だと思います。他の業界だと誰かの連絡先を知っていても、誰にも教えないが、シリコンビーチでは情報を共有することやコラボレーションが積極的に行われている業界です。知識や情報は共有しないと価値がないと思います。   会社の将来の目標はありますか? ー大きな学校になりたいとは思っていません。弊社の目標はフロント・エンド・ウェブ開発を専門にしたコラボレーションができる、コーワーキングの環境になることです。社内で新しい知的財産を生み出したり、新しい商品を作れる環境にしたいです。そうすれば、生徒や講師やコーダーなどの素晴らしいエコシステムを作ることができると思います。多種多様な分野の人が常に集まっていることは面白いことだと思います。クリエイティブで能力のある人を集め、他のロケーションにも展開することによって、より多くの人がコラボレーションできるようにしたいです。 James DeCicco氏は様々な業界での経験を生かしてBeach Coders Academyを運営しています。その経験を生かして将来を見据えることができ、生徒のニーズに合わせた学校を作ることができたのがわかります。今後の活躍に期待したいです。