メインセッションが行われる「ホールA」ではスタートアップバトルが開催された他、ポケモンGoのゲームディレクター野村達雄氏による誕生秘話や、サイバーエージェント代表・藤田晋氏、メルカリCEO・山田進太郎氏、Placementer CEO・Alexandre Winter氏など、錚々たるスピーカーのセッションが両日行われていた。
そして今回はホールBを「TCラウンジ」と名付け、ホールAでの登壇者とのミニセッションやブースの紹介が行われる小ステージと、今年のスタートアップファイナリストの展示スペースになっており、注目のスタートアップはこのエリアにすべて集約されていた。
また毎年白熱のスタートアップバトルには114社が書類審査にエントリー、うち20社が17日のファーストラウンドに参加し、そのうち6社が18日のファイナルラウンドに進出。今年は”Kids Public” の遠隔医療相談サービス「小児科オンライン」が見事頂点に立ち、優勝賞金100万円を手にした。
さらに今回特設されたVRゾーンには7社が出展。最近熱いVR市場だが、実際に体験してみないとその魅力は伝わらない。私も初めて360°の映像を体験させて頂いたが、思ったより心地の良い装着感とその場にいるような迫力であった。
各社とも様々なアイディアとVRの技術を駆使し、オリジナリティそして臨場感あふれる作品を提供し、来場客の注目を集めていた。
セッションの合間に行われ「プロダクトアップデート」では、先日、インタビューをさせていただいたBONXの宮坂氏も登壇し、その成長ぶりをアピール。その他にも過去にTeck Crunchでプロダクトをローンチしたり、スタートしたばかりのサービス・商品をローンチしたTCバトル出身起業家82社から、10社のアップデートを聞くことができた。
ブース出展エリアも若手スタートアップとはいえ、すでに数々のメディアで取り上げられている企業も多く、今後のスタートアップを牽引して行くであろう熱意あふれる起業家が来場者にアピールしていた。
その中で、いくつかのスタートアップを紹介したい。
バタフライボード(BUTTERFLYBOARD)
バタフライボードは簡単に言うと、持ち運びできるホワイトボードだ。A4両面4枚が特殊なマグネットでノート状になっており、2枚つなげてA3、4枚つなげてA2 サイズとしても使用可。デジタル時代とはいえ、商談やカフェでの打ち合わせなどでホワイトボードが必要な機会は多々ある。そんな時、スマートにバタフライボードを出すといいだろう。
メディアにはすでにかなり掲載されており、amazonや東急ハンズでも販売中。現在はUSのクラウドファンディングIndiegogoに挑戦中。
One Tap Buy(株式会社One Tap Buy)
初めての人でも気軽に始められる株式投資アプリ。投資をより身近に、簡単に、という思いから1万円から3ステップで株を購入できる。株を始めるのはちょっと怖い、知識がないと・・という方でも気兼ねなく投資を始められるよう、株式投資の基礎知識もマンガで説明してくれる、株式投資の概念を刷新する新サービス。
株式会社電玉
電玉はセンサーを内蔵したオンライン対戦、練習等ができた次世代のけん玉だ。このセンサーによりけん玉のどこに乗ったかを検知し、様々な技の判別可能ができ日々の訓練ができるほか、アプリと連動し世界中のけん玉ファンとの対戦、ゲームなど様々なけん玉シーンを楽しめる。
Creww(Creww株式会社)
スタートアップと企業を繋げ、新規事業を実現させる日本最大級の実現型オープンイノベーションプラットフォーム。異なる分野での新規事業展開をスタートアップと結びつけ、短時間・低コストでの実現を目指す。現在コラボ開催社数は70社。スタートアップ登録者数はなんと2400社以上。
LIFE STYLE株式会社
Googleストリートビューの撮影等を行うび、現在360度VR市場を拡大すべく、クリエイターとクライアントを繋ぐVRクリエイターマッチングプラットフォームを開発。VRクリエイターの増加と顧客の撮影ニーズをシンプルにし、自社の持つ技術力や企画力を強みにVR市場を引っ張って行く。
シェアのり(株式会社シェアのり)
現在、パーキングエリアでのカーシェアリングが人気だが、シェアのりは車を所有する個人と車を使用したい個人を繋げるカーシェアリングサービス。近所で使用可能な車を簡単に検索、オーナーと直接受け渡し場所等の確認をし、レンタカーやカーシェアリングより格安で車が借りられる。現在は東京・神奈川・千葉・埼玉の関東圏でのサービスを提供しているが、今後は全国拡大予定。
AdSpacee (アドスペイシー株式会社)
スタートしたばかりのオフライン広告マーケットプレイスのサービス。ポスターやチラシ、フライヤーなどのオフライン広告を、ビルの屋上広告や交通広告、飲食店内の広告スペース、企業内の遊休スペース等に掲載してくれるサービス。ネットを通じて無料で登録・掲載申込可能。
ネイル・美容院・サロン・マッサージ等美容に特化した「直前」予約アプリ。空いた時間で、行きたい時に日時、ジャンル、エリアから簡単に予約し、事前決済ができる。美容関係の予約アプリはいくつかあるが、「直前」に絞っているという点では他とは一線を画す。
投資関連からファッション業界までジャンルも様々で、この他にもまだまだ興味深いスタートアップはたくさんあったが、今回掲載しきれないので、今後個別に取材を進め、改めて皆様にご紹介させて頂きたい。